Frank Wess (ts,fl,as)




● Frank Foster (ts) とともにベイシーバンドの名物となった Two Franksの一人。テナーマンとしてより、'50年代以降のベイシー楽団のウリの一つとなったフルートを定着させたマルチリード奏者のハシリというイメージが強いかもしれません。豪放な Coleman Hawkins スタイルのテナーとキュートなフルートという相反する個性を持っていたために『ジキルとハイド』とまで言われたそうです。'57年、バンドに Eddie 'Lockjaw' Davis (ts) が復帰した後はベイシーの要請でアルトに転向。曲によってはテナーでソロも吹いています。テナー奏者としても、そのブルージーで豪快なスタイルにはファンも多い。

 惜しまれつつ2013年10月30日に逝去。ご冥福をお祈りいたします。



ソロを聴くなら・・・。

Cute ( Basie Plays Hefti ) :
フルートの個性とブラシの魅力が100%生かされた傑作。

Dum Dum ( Li'l Ol' Groove Maker...Basie ! ) :
猛烈なテンポでも破綻しない完璧なソロ!

Roll 'Em Pete ( Basie In London ) :
唄モノのバックで豪放なスタイルのテナーが楽しめる。

Peace Pipe ( Americans In Sweden Vol.2 ) :
こちらも豪放!吹きまくりっ!!