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ジャズの器楽曲に歌詞を付けて歌うヴォーカリーズ。そのパイオニアであるヴォーカルグループ、Lumbert, Hendricks & Ross とベイシー楽団+Joe Williams (vo) との共演盤。共演のきっかけは Lumbert, Hendricks & Ross が自主的に出した "Sing A Song Of Basie" というアルバムをベイシーが聴いて、ベイシーから彼らにラブコールを送ったことからだそうです。 さて、内容はオールドベイシー時代のナンバーが中心で、アレンジもほとんど当時のもの(ヘッドアレンジが中心ですが)を使っているようです。ですから、ニューベイシー時代のナンバーを中心に聴いている人には、ちと辛いかも。逆に、オールドベイシー時代の録音を聴き慣れている人にとっては、冒頭の Jumpin' At The Woodside の Lester Young (ts) のソロをまんまコピーして、さらに歌詞まで付けて唄われているのを聴くとニヤリとさせられるのでは? Lumbert, Hendricks & Ross の三人はみな甲高い声なので、長い時間聴いているのは辛いのですが、そんななか、Joe Williams の安定したバリトンボイスが聴ける Goin' To Chicago Blues などはやっぱり安心してしまいますねー。また、この録音の前年に吹きこまれた( Basie ("Atomic Basie") ) Li'l Darlin' を早くもヴォーカリーズしている点にも注目! |