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パブロレコードのオーナー、ノーマン・グランツのお気に入りピアニスト二人の夢の共演。共演自体は'50年代初頭にBasie Rides Againで実現していて、ステージ上でも共演する機会があったもののアルバム単位ではこのアルバムが初めて。パブロレコードにおける二人の共演は3回セッションが行われ、5枚のレコード( Satch And Josh、Satch And Josh....Again、The Timekeepers、Night Rider、Yessir, That's My Baby )に収められています。 「雄弁」と「寡黙」でスタイルは対照的であるものの、ブルースをルーツに持つ二人なだけに、息はバッチリ・・・と言いたいところだけれど、ベイシーの素朴なピアノソロを聴きたいなぁ、と思っているところにピーターソンが「テロテロテロテロ〜♪」と16分音符で切り込んでしまったり、逆にベイシーがピーターソンにつられてガンガン弾きまくったりして、チグハグな印象は拭えないです。またそこが面白いところでもあるのだけれど。個人的には These Foolish Things のような古いスタンダードをやってくれるのは嬉しいし、他にも、興奮のあまり叫び声が飛び交う、文字通り熱いセッションの Burning などは聴いていてゾクゾクします。Satch And Josh シリーズではこのアルバムにだけ参加している、Freddie Green (gt)、Ray Brown (b) という最高のリズムマンたちの堅実なサポートも聴きモノ! |