Live In Basel 1956







Disc-1
1. You For Me
2. Shiny Stockings
3. Cherry Point
4. Sixteen Men Swinging
5. Eventide
6. Mambo Inn
7. Blues Backstage
8. Flute Juice
9. Oink
10. Blee Blop Blues
11. Yesterdays
12. Nails

Disc-2
1. Dinner With Friends
2. How High The Moon ( a.k.a. "The Moon Is Not Green" )
3. Plymouth Rock
4. Everyday I Have The Blues
5. Well, Alright, Okay You Win
6. Teach Me Tonight
7. Roll 'Em Pete
8. Smack Dab In The Middle
9. The Comeback
10. One O'clock Jump
11. Jumpin' At The Woodside

Personnel : Count Basie (p, cowbell), Freddie Green (gt,shaker), Eddie Jones (b), Sonny Payne (dr), Reunald Jones, Thad Jones, Wendell Cully, Joe Newman (tp), Henry Coker, Benny Powell, Bill Hughes (tb), Marshal Royal (as,cl), Bill Graham (as), Frank Foster (ts), Frank Wess (ts,fl), Charlie Fowlkes (bs), Joe Williams (vo on Disc-2 4-9)

Location & Date : Mustermesse, Basel, Switzerland, Sep 29?, 1956

1954年に続く、自身2度目のヨーロッパツアーのため、ベイシーバンドは1956年8月31日〜10月12日までの約1ヶ月半渡欧、大成功のうちにツアーを終えており、9月7日の演奏の模様がスウェーデンのイェーテボリでの演奏が名盤 Basie In London として残されています。この音源はそのイェーテボリ公演から約2週間後、スイスのバーゼルでの放送用録音です。

 ライブは当時オープナーとしてよく演奏されていた You For Me で幕を開け、Blee Blop Blues や How High The Moon、Shiny Stockings などの定番曲、あまり音源の残されていない Eventide、Dinner With Friends、Oink、Manbo Inn など、出てくる曲出てくる曲が演奏の素晴らしさと相まって興奮の連続です。なかでも、Dinner With Friends はライブの白眉!スタジオ盤(April In Paris)と比べてもスピード、キレともに段違い!後の第二の黄金時代となるアトミックバンド時代(1957〜)を予感させる名演といえるでしょう。 また同じく April In Paris に収録されているベイシーらしからぬラテンリズム曲、Mambo Inn は、「ご乱心!?」とか「ベイシーも当時の流行に逆らえなかったんだな〜」などといった素人考えを軽く一蹴するような快演!バンドも普段とは毛色の違った曲を楽しんでいるようで、本職を離れてシェイカーでも職人ぶりを発揮する Freddie Green や満面の笑みでカウベルを叩くベイシーの姿が目に浮かぶようです。

 驚かされるのは、裏ジャケットに "THE COMPLETE CONCERT" とあるように、ライブの始めから終わりまでを収録したと思われる曲数と、公式盤である Basie In London と同程度の(当時としては)高音質!キラーチューン揃いの当時のライブの全容をストレスなく楽しめるアルバムです。レア盤ですが、見つけたら即Get!!近年全く新しいジャケット(1枚目2枚目)で再発されました!

※アルバムのブックレットには 1956/9/29 の録音とありますが、ベイシー研究の第一人者、Chris Sheridan 氏の大著、Count Basie A Bio-Discography にはこの日はフランスのリヨンで演奏したとあり、9/24〜28 が空白になっているため、この音源はその期間のいずれかの日付のものと思われます。