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1958年、6月24日から7月3日まで、ベイシーはロスアンジェルスのクレッセンド・クラブに出演。その模様は Count On The Coast Vol.1、Count On The Coast Vol.2、Basie's Golden '58、Live In 1958 & 1959、Live ! ( One O'clock Jump )、Corner Pocketという計6枚のアルバムに収められています。このアルバムはそれに1959年11月15日にサンタモニカのアラゴンボールルームでのライブ音源を付け足したもの。 内容的にも曲数的にも'59年の録音に重きがおかれた印象の編集で、まず圧巻は Fancy Meeting You → Plymouth Rock → Back To The Apple の3曲アップテンポナンバーからディープなミディアムブルース、そしてまたアップテンポと、聴き手が引きこまれるような絶妙な選曲!しかも Plymouth Rock から Back To The Apple に至る部分ではベイシー( Marshal Royal かも?)がメンバーに、 「Apple ! Apple ! "Back To The Apple" ! "Back To The Apple" ! "Back To The Apple" ! 」 と、何回か叫んで長ーいイントロを弾き始めます。これはベイシーが当初予定していた曲をとっさの機転で Back To The Apple に変更して、メンバーが譜面を探す時間を与えていたのでしょう。そして始まったいつもよりかなり速いけれど絶妙なテンポの Back To The Apple はこの曲のベストテイクといえるほど強烈にドライブしています。 '58年の録音は意外なラテンビート G'wan Away、同時期の録音は珍しい Bag-A' Bones など、曲数は少ないですが、聴き逃すにはあまりにもったいない曲目が並んでいます。
絶頂期のアトミックバンドの、猛烈にノリまくった演奏を収めた貴重な音源。必聴!! |