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1958年、6月24日から7月3日まで、ベイシーはロスアンジェルスのクレッセンド・クラブに出演。その模様は Count On The Coast Vol.1、Count On The Coast Vol.2、Basie's Golden '58、Live In 1958 & 1959、Live ! ( One O'clock Jump )、Corner Pocketという計6枚のアルバムに収められています。音質も良好で、第二次黄金期と呼べるベイシーバンドのくつろいでいて、なおかつ切れ味抜群のライブを堪能できます。その中でも比較的入手しやすい本作は、選曲もまさに王道といえる一枚。 冒頭から Moten Swing、Cute と並べられて心動かないベイシーファンはいないはず。イントロでベイシーの粋なストライド奏法が聴ける Low Life のライブテイクは嬉しい限り。他にも異常にテンポの速い Flight Of Foo Birds や、オールドベイシー時代からの名曲、Swingin' The Blues、Joe Williams の唄うマイナーのメロディが印象的なな No Moon At All など、捨て曲が1曲もないのは驚異的ですらあります。ベストテイクはライブでは比較的珍しい Sweetie Cakes。ベイシーのソロにメンバーから合いの手で掛け声が入ったり、Sonny Payne (dr) のフィルインに煽られて最高に盛りあがるトゥッティが最高!クレッセンドクラブに出演した2週間の間、演奏が全て録音されているとしたら、ぜひともコンプリート盤を聴いてみたいものです。 |