Americans In Sweden Vol.1


1. Fancy Meeting You
2. Bubbles
3. How High The Moon ( a.k.a. "The Moon Is Not Green" )
4. You're Not The Kind
5. Jumpin' At The Woodside
6. Jive At Five
7. Yesterdays
8. Blee Blop Blues
9. Straight Life
10. Sixteen Men Swinging
11. Nails
12. Two Franks

Personnel : Count Basie (p), Freddie Green (gt), Eddie Jones (b), Gus Johnson (dr), Reunald Jones, Joe Wilder, Wendell Cully, Joe Newman (tp), Henry Coker, Benny Powell, Bill Hughes (tb), Marshal Royal, Ernie Wilkins (as), Frank Foster, Frank Wess (ts), Charlie Fowlkes (bs)

Location & Date : Sweden, Stockholm, Mar 15, 1954

ヒットアルバムとなった April In Paris の前夜とでもいうべき時期のスウェーデンでのライブ録音。この後にヴァーヴ、ルーレットなどのレーベルに快作を次々と吹きこむ直前なだけに演奏も快調そのもの。メンバーの中には、ビッグバンド解散後のコンボ時代〜再結成直後のベイシーバンドを堅実なビートで支えた名ドラマー、Gus Johnson やベイシーの晩年まで名曲を提供しつづけた名アレンジャー、Ernie Wilkins がアルト奏者として参加しているなど、なかなか興味深い人が名を連ねています。アルバム全体を眺めてみると、猛烈にドライブする演奏もあるものの、2年後に同じスウェーデンで録音された Basie In London などの狂乱ぶりと比べ、妙に冷めた印象を受けるのは僕だけでしょうか?収録曲の中ではなんといってもニューベイシーバンドの名物となった「2人のフランク」によるテナーバトル、その名も Two Franks が嬉しいですねー。Fancy Meeting You や Blee Blop Blues などのエキサイティングな曲は、確かに豪快で見事な演奏なのですが、アトミックバンド時代のような刹那的なぶち切れ具合とは対照的に、どこかおとなしくまとまっている感じです。ドラマーの違いによるものではないかとも思うのですが(アトミックバンド時代のドラムは Sonny Payne)。ともあれ音質も(この時代にしては)なかなか良好で、買って損はなし!アトミックバンド時代との違いを楽しむのもひとつの手です!