|
|
'First Lady Of Song' と呼ばれ、ベイシー楽団との縁も深い Ella Fitzgerald (vo) とのスタジオ共演作。当時両者が所属していた Pablo レーベルのオーナーであり、プロデューサーでもある Norman Granz は大物同士の共演を好み、ベイシーとエラの共演は Norman Granz がオーナーのレーベル( Clef〜Norgran〜Verve〜Pablo )におけるスタジオ録音盤だけでも4作にのぼります。スタジオでの最後の共演となった本作は、二人の絶頂期ともいえる時期に録音された前作( Ella And Basie ! )から15年以上たっており、お互いピークはとうに過ぎていますが、酸いも甘いもかみ分けた大ベテランにしか出せない円熟味のある演奏を聴かせてくれます。なかでも、前作でも歌われた Honey Suckle Rose はまったく別のアレンジで演奏されており、前半のベイシーバンドのリズムセクションだけの演奏でさんざんじらせた後のエラが歌い始めるあたり、またそれを受けてシャウトするホーンセクションもたまりませんねー。 ちなみに、両者はおよそ半年後の Montreux Jazz Festival でも共演しており( A Perfect Match )、そちらもおすすめ。 |