ポップスのカバーを乱作して「ベイシーマシーン」と揶揄され、不調にあえいでいた'68年当時、バンドのメンバーであった Grover Mitchel (tb) を介してバンドに紹介されました。アメリカ空軍バンドのアレンジャーとして有名ではあったものの、ビッグバンド界ではほとんど無名であった彼のアレンジは'50年代からのニューベイシーの流れを踏襲しつつ、クライマックスへの流れが、より緻密に計算された譜面が特徴。急速調もスローバラードも自由自在。各メンバーのフィーチャー曲も多く残しています。オールドベイシーや'50年代のベイシーファンからは曲の展開がカッチリ決まっていて、ヘッドアレンジが入り込む余地がないという理由から敬遠されがちですが、ライブをよく聴いてみれば、かなり自由度の高い演奏をしていることに気づくはずです。ベイシーが最後に一花咲かせた'70〜'80年代を語るうえで最重要のアレンジャー。 |
代表曲 Basie-Straight Ahead ( Basie Straight Ahead) 両者の初顔合わせの一曲。学生バンドの聖典。 It's Oh, So Nice ( Basie Straight Ahead) ミディアムテンポ。サックスのメロディなど、ベイシ−楽団の特性が良くわかっていてかゆいところに手が届く感じです。 Lonely Street ( Basie Straight Ahead) Marshal Royal (as) をフィーチャーしたバラード。 Fun Time ( Basie Straight Ahead) どこか牧歌的雰囲気の漂う佳曲。 Magic Flea ( Basie Straight Ahead) 超アップテンポ! The Heat's On ( Basie Big Band) ライブのオープナーとして頻繁に演奏された曲。サックスセクションとブラスセクションの掛け合いは、否が応にも興奮してしまいます。 Freckle Face ( Basie Big Band) 印象的な切ないメロディと耳をつんざくハイノート!ライブの定番です。 The Wind Machine ( Basie Big Band) The Heat's On と並んでオープナ−定番。転調が効果的に使われています。 Sweet Georgia Brown ( Prime Time) スタンダードをベイシー楽団用にアレンジ。これもライブの定番になりました。 By My Side ( Fancy Pants) ベイシーの遺作に収められた名曲。切ないメロディが哀愁をさそいます。 Strike Up The Band ( Fancy Pants) これまたスタンダードをアレンジ。後半の管とドラムの掛け合いがスリリングです。 |