Butch Miles (dr)



● '30年代、'50年代に続きベイシーの第三の黄金時代となった '70年代パブロ期前半に若くして加入した白人ドラマー。Montreux '77 でのその金髪を振り乱してバンドを煽る様子は強烈な印象を与えてくれます。彼の特徴としては、まずなにより、抜群の安定感。次に、楽曲に対する理解度の深さ。そして、ここぞというときのシングルストロークロール!!それらがあってこそベイシー楽団は Sammy Nestico (arr) のモダンな譜面を順応することができたのでしょう。現在、ベイシー亡き後の楽団に復帰し、『現代最高の白人ジャズドラマー』『真のビッグバンドドラマー』 などと呼ばれ、名声を一身に集めている。Bill Hughes 指揮の現在のベイシーバンドの好調ぶりも彼の参加に負うところが大きいのでは。
プレイを聴くなら・・・。

Freckle Face ( Basie Big Band ):
ブッチ主導による強烈なダイナミクスコントロール。シングルストロークロールも炸裂!!

The Heat's On ( Basie Big Band ):
ライブのオープナーによく使われたこの曲の冒頭のハイハットでのレガートは最高!

Basie ( On The Road ):
この曲の冒頭のスプラッシュシンバルをつかったフィルも忘れられません。

Left Hand Corner ( Live In Japan '78 ):
変わりダネ。8ビート。