The Stars Of Birdland On Tour !


Disc-1

1. Lullaby Of Birdland ( Theme )
2. Why Not ?
3. Basie English ( Basie Talks )
4. Jumpin' At The Woodside
5. I'm Confessin' ( That I Love You)
6. Every Tub
7. Everyday I Have The Blues
8. Shake Rattle And Roll
9. Dinner With Friends
10-16. George Shearring Quintet feat. Toots Thielemans

Disc-2

1. Little Pony
2. Easy Living
3. Blues
4. Blee Blop Blues
5-9. Errol Garner Trio
10. S'Wonderful
11. Easy To Remember
12. East Of The Sun
13. How Important Can It Be ?
14. That Old Devil Moon
15. Idle Gossip
16. Make Yourself Confortable
17. Perdido - Lullaby Of Birdland ( End Theme )
18. Chris Crossed
19. The Comeback

Personnel : Count Basie (p), Freddie Green (gt), Eddie Jones (b), Sonny Payne (dr), Reunald Jones, Thad Jones, Wendel Cully, Joe Newman (tp), Henry Coker, Benny Powell Bill Hughes (tb), Marshal Royal (as,cl), Bill Graham (as), Frank Foster (ts), Frank Wess (ts,fl), Charlie Fowlkes (bs), Joe Williams (vo), Lester Young (ts on Disc-1 4-6), Stan Getz (ts on Disc-2 1-4), Sarah Vaughan (vo on Disc-2 10-17)

Location & Date : Municipal Auditorium, Topeka, Kansas, Feb, 1955

ューベイシー期のみならずベイシーの全キャリアを通じての代表作となる April In Paris 録音直前の当時のバードランドに出演していたジャズマンと、バードランドの名物司会者、ピー・ウィー・マーケットが一緒にツアーに出た際のライブ。観客の拍手かクラッシュシンバルの音か分からないほどに音質は悪いけれど、熱狂的なオーディエンスとそれに応えて熱くスウィングするバンドの息吹は十分に伝わってきます。上のジャケットはベイシーバンド以外の演奏も収めた2枚組、下のジャケットはベイシーバンド単独+ボーカリストの共演(22曲)を一枚に収めています。Lester Young、Stan Getz (ともに ts)との共演を収めているけれど、どちらも消化不良という感じでチグハグな印象は否めません。とはいえ、Lester Young の、ホットなバンドをバックに唯我独尊という感じでクールなトーンで通す場面では、オールドベイシー時代を思い出させて聴いているこちらも思わずゾクゾクしてしまいます。また、ベイシー楽団単独の演奏では、楽団専属となったばかりの“お気に入りの息子”、Joe Williams のブルースが聴けるのが嬉しいですねー。そしてとどめはなんといっても April In Paris に収録されていた Dinner With Friends!問題児リードトランペッター、Reunald Jones がオクターブ上げてフレーズを吹ききる様も驚きですが、Sonny Payne の延々と続くドラムソロも圧巻!おそらくお得意のスティックお手玉を披露していると思われます。後にアトミックバンドと呼ばれる(1957-1962年)の直前にあたるこの時期は、切れ味抜群のクールなアトミックバンド時代とは対照的に、狂乱といっても差し支えないような熱狂的な演奏が多いのが特徴ですねー(Basie In London etc. 参照)。ちなみにこのツアーの模様はジャズべーシストのビル・クロウの著作、「さよならバードランド」、「ジャズ・アネクドーツ」(どちらも 日本語版=村上春樹 訳、新潮社刊 )に面白おかしく描かれています。そちらも併せるとこのCDがより楽しめるのでは??