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ポップス作の乱発により『ベイシーマシーン』と揶揄されもした'60年代。その白眉といってもいい Frank Sinatra (vo) との 3枚の共演盤の中でもひときわ光り輝いているのが、エンターテイメントのメッカ、ラスベガスでのライブ。ポップス作を乱発していたとはいっても、バンドメンバーには、驚異的な一体感を見せた'50年代と比べても決して見劣りしない名手が揃っていました。そんな強力メンバーに、シナトラ直々のご指名で、'30年代の黄金時代に活躍した名トランペッター、Harry 'Sweets' Edison を加え、さらにアレンジを担当した Quincy Jones が自ら指揮を執るという超豪華布陣で、メンバーを見ただけでお腹一杯という感じです。 アルバムは、冒頭の Sonny Payne (dr) の雷鳴のようなフィルインで幕を開け、Sinatra のボーカル、Harry 'Sweets' Edison のソロ・・・と、出し惜しみなどまったくしない Come Fly With Me から、至れり尽くせりのライブが続きます。個人的にはアップテンポで Eddie 'Lockjaw' Davis (ts) のソロも快調な Get Me To The Church On Time がたまらないですねー。ホント、ワンステージでいいから生で観たかったライブです。 なお、ベイシー楽団のみのインスト曲が2曲収められていますが、これは近年陽の目を見た Live At The Sands の録音と同じステージのものです。 |