Sessions, Live


1. Whirly-Bird
2. Cute
3. Thou Swell
4. Five O'clock In The Morning
5. Blee Blop Blues
6. One O'clock Jump


7-10. played by Art Blakey's Jazz Messengers

Personnel : Count Basie (p), Freddie Green (gt), Eddie Jones (b), Sonny Payne (dr), Snooky Young, Thad Jones, Wendell Cully, Joe Newman (tp), Al Grey, Henry Coker, Benny Powell (tb), Marshal Royal (as,cl), Frank Wess (as,ts,fl), Frank Foster, Billy Mitchell (ts), Charlie Fowlkes (bs), Joe Williams (vo)

Location & Date :
NBC-TV Bobby Troup's "Stars Of Jazz" program, LA, Jun 23, 1958

々の名演が記録された1958年6月24日〜7月3日のLAの Crescendo Club への出演直前、同じくLAで収録されたTV番組の録音。オフマイクで、酔客の声などクラブのくつろいだ雰囲気まで一緒に詰め込まれた Crescendo Club での録音( Count On The Coast Vol.1同 Vol.2Basie's Golden '58 etc... )とは異なり、スタジオライブらしくオンマイクでクリアに録られています。

 アメリカのTV放送開始からはしばらく経っており、当時TVはそれほど珍しいメディアでもなかったと思うのですが、この時期のベイシー楽団はTVの収録ではやたらとテンションの高い演奏を聴かせてくれることが多いようです(The Fred Astaire Show は強烈!!)。この日の録音も、お祭り男 Sonny Payne (dr) を筆頭に(?)ナイトクラブでの演奏とは比べ物にならないほど気合いの入った演奏を聴かせてくれます。気合いのほどは曲目を見ても一目瞭然で、初っ端からライブ終盤のトドメかと思うような Whirly-Bird、メンバー(特に Sonny Payne (dr)) が楽しそうに演奏している様子が目に浮かぶような Cute、Joe Williams (vo) がサラリと流しつつオイシイところは全部持っていくボーカル曲2曲、トドメとばかりに炸裂する Blee Blop Blues、ベイシーの長いイントロが心地いい One O'clock Jump・・・全曲必聴といってもいい名演の数々!!

 ちなみに、ベイシーの生涯をベイシー本人やメンバーのインタビューを交えて回想するドキュメンタリー、"Swingin' The Blues"(邦題:スイングの心象)には1958年6月23日、NBC-TV番組「スターズ・オブ・ジャズ」出演時のものとされる Five O'clock In The Morning の映像と、それと同じ会場での演奏と思しき Jumpin' At The Woodside の映像が収められていますが、Five O'clock〜に関しては本アルバムの録音時期と近いのは間違いありませんが、明らかに別バージョンです。真相はいかに???

 このアルバム、永らく知る人ぞ知る隠れ名盤となっていましたが、近年何故か誰もが知っている名盤、Atomic Basie に全曲が収録され再発されました!