Paris Jazz Concert
- Palais De Chaillot
29 Mars 1960 -



1. Shiny Stockings
2. H.R.H.
3. A Little Tempo, Please
4. Vine Street Rumble
5. Makin' Whoopee !
6. Who Me ?
7. Bag-A' Bones
8. In A Mellotone
9. Li'l Darlin'
10. Blues In Hoss' Flat
11. Fancy Meeting You
12. You're Too Beautiful
-> So Young, So Beautiful ( a.k.a. "Thanks For The Ride" )
13. I Needs To Be Bee'd With
14. Counter Block
15. Splanky
16. Segue In C
17. Five O'clock In The Morning
18. Baby, Won't You Please Come Home
19. Just A Dream
20. It's A Wonderful World
21. In The Evenin' ( When The Sun Goes Down )

Personnel : Count Basie (p), Freddie Green (gt), Eddie Jones (b), Sonny Payne (dr), Snooky Young, Thad Jones, Sonny Cohn, Joe Newman (tp), Al Grey, Henry Coker, Benny Powell (tb), Marshal Royal (as,cl), Frank Wess (as,fl), Frank Foster, Billy Mitchell (ts), Charlie Fowlkes (bs), Joe Williams (vo)

Location & Date : Palais De Chaillot, Paris, Mar 29, 1960

トミックバンドと謳われた1957年頃〜60年頃までのベイシーバンド。その時代がことさら特筆されるのは、優れたメンバーが全くといっていいほど異動せず、演奏する曲目もメンバーやバンドの特質を知り尽くしたアレンジャーによって書かれたものばかりで、演奏のキレ味、ノリともに最高のものが残されているからでしょう。そんなアトミックバンド時代の晩期に録音されたこのアルバムでは、俗にいわれているアトミックバンドのメンバーから古参の Wendell Cully (tp) が抜け、Sonny Cohn (tp) に替っていますが、当時の演奏の中でも間違いなくトップクラスの演奏を聴かせてくれます。どの曲を聴いてもベイシー以下、メンバー達自身が猛烈なバンドのノリを楽しんでいるのが伝わってくるようです。Thad Jones (tp) による難解なアレンジを恐ろしいまでの一体感で駆け抜け、テンポも曲調も Breakfast Dance And Barbecue とはガラリと変わった Counter Block や ベイシーの長いイントロから導きだされる絶妙なテンポが気持いい Vine Street Rumble 、名曲ながらあまり音源が残されていない It's A Wonderful World・・・などなど、挙げていったらキリが無いほど全曲が聴きどころといってもいいでしょう。曲数もたっぷり、Joe Williams のボーカル曲はあるわ、珍しい曲はあるわで曲目を見ているだけでニヤニヤしてしまいます。あとはもう黙ってスピーカーに耳を傾けてため息を漏らすしかないでしょう。。。

 ちなみに同一日時の音源を収めたとされている En Concert とは、かぶっている曲目もありますが別バージョンのようです。これまた嬉しい!それにしても、ジャケットの写真が Dizzy Gillespie なのは?????