Montreux '77


1. The Heat's On
2. Freckle Face
3. Splanky
4. The More I See You
5. Night In Tunisia
6. Hittin' 12
7. Bag Of Dreams
8. Things Ain't What They Used To Be
9. I Needs To Be Bee'd With
10. Li'l Darlin'
11. Jumpin' At The Woodside
12. One O'clock Jump

Personnel : Count Basie (p), Freddie Green (gt), John Duke (b), Butch Miles (dr), Lyn Biviano, Waymon Reed, Sonny Cohn, Bobby Mitchell (tp), Al Grey, Mel Wanzo, Dennis Wilson (tb), Bill Hughes (btb), Bobby Plater, Danny Turner (as), Eric Dixon, Jimmy Forrest (ts), Charlie Fowlkes (bs)

Location & Date : Montreux Jazz Festival, Montreux, Switrzerland, Jul 15, 1977

年に心臓発作で倒れ、入院、それを数ヶ月で克服したベイシーが1977年に Montreux Jazz Festival に出演した際の録音。「ベイシー倒れる」のニュースを聞いて、気が気ではなかったファンの喜びが感じられるような大歓声を前に、リーダーが戻ってきたバンドも豪快にスウィングしています。

 メンバーは、Al Grey (tb)Jimmy Forrest (ts)Butch Miles などを擁し、ベイシー晩年のバンドとしてはもっとも充実していた時期。しょっぱなから Butch Miles の豪快ながらもツボを抑えたドラミングと Jimmy Forrest のスピード感あふれるソロが圧巻の The Heat's On で観客をノックアウトしてから、火照った身体を冷ますようなミディアムの Freckle Face という絶妙の選曲で、ライブ開始からたった2曲で観客の心を鷲掴みという感じです。Al Grey (tb)、Waymon Reed (tp)、Jimmy Forrest (ts) をそれぞれフィーチャーした The More I See You、A Night In Tunisia、Bag Of Dream はどれも熱演!お決まりながら、Lil' Darlin' はいつ聴いても感動してしまいますねー。全体的には Buddy Rich 楽団から来たリードトランペッターの Lyn Biviano がやり過ぎて、ちょっとお下品なサウンドという感じがなきにしもあらず。ベースの John Duke も、思いっきり増幅しましたという感じの音で、“ベイシーバンドの音”としてはかなり特異な部類に入るのでは?やはりなにごともやり過ぎないのがベストですね。ちなみにこの音源は、映像も残されており、そちらも必見!