1. Battle Royal
2. To You
3. Take The "A" Train
4. Until I Met You ( Corner Pocket )
5. Wild Man
6. Segue In C
7. BDB
8. Jumpin' At The Woodside

9. One More Once
10. Take The A Train
11. Jumpin' At The Woodside
12. BDB
13. Blues In Hoss' Flat
14. Wild Man
15. Battle Royal

Personnel :
Count Basie And His Orchestra
Count Basie (p), Freddie Green (gt), Eddie Jones (b), Sonny Payne (dr), Snooky Young, Thad Jones, Sonny Cohn, Lonnie Johnson (tp), Quentin Jackson, Henry Coker, Benny Powell (tb), Marshal Royal (as,cl), Frank Wess (as,ts,fl), Frank Foster, Budd Johnson (ts), Charlie Fowlkes (bs)

Duke Ellington And His Orchestra
Duke Ellington, Billy Strayhorn (p), Aaron Bell (b), Sam Woodyard (dr), Cat Anderson, Willie Cook, Eddie Mullens, Fat Ford (tp), Ray Nance (tp,vln), Lawrence Brown, Juan Tizol, Louis Blackburn (tb), Jimmy Hamilton, Paul Gonsalves (ts), Johnny Hodges, Russell Procope (as), Harry Carney (bs)

Location & Date : CBS Studio, NY, Jul 6, 1961

ビッグバンドの「顔」といえる二人の、まさに夢のような共演！二大名門バンドの共演ということで火花が散るようなバトルを想像しがちだけれど、常日頃エリントンへの尊敬の念を口にしているベイシー側が一歩譲っているような印象を受けます。それでもバンドメンバー同士は水面下で熱いライバル意識を燃やしていたはずで、ソロバトルの随所にそれが感じられます。１曲目はその名も Battle Royal！冒頭のフレディ・グリーンの刻むギターにエリントンのピアノが鋭く切り込んでくるところなどはこういうセッションでしか聴けない贅沢な組み合わせだし、Cat Anderson (tp) と Thad Jones (tp) の掛け合いの部分では、はからずもベイシー楽団とエリントン楽団の歌い方の違いを如実に示していて興味深いです。そして爆弾男ソニー・ペインの乱入ソロ！！もうこの１曲だけでお腹いっぱいという感じです。その後にも豪華なセッションは続きますが、最近発表された未発表音源を７曲も含んだリマスター盤には Take The A Train のリハーサル部分では、ベイシーがこの曲の作曲者、Billy Strayhorn (p,comp) にピアノの席を譲り「ドアに向かって走り出す」ところが収められているのもファンにはたまりませんね―。また、リマスター盤のブックレットにはセッションの貴重な写真が数多く挿入されておりエリントンとベイシーの会話風景や、本当にビッグバンドが２つ並んで演奏しているところなどはファンならずとも興奮をおぼえるのでは？