Basie Swings Bennett Sings


1. Life Is A Song
2. Plenty Of Money
3. Jeepers Creepers
4. Are You Havin' Any Fun
5. Anything Goes
6. Strike Up The Band
7. Chicago
8. I've Grown Accostomed To Her Face
9. Poor Little Rich Girl
10. Growing Pains
11. I Guess I'll Have To Change My Plans
12. After Supper

Personnel : Count Basie (p on 1&3), Ralf Sharon (p on 2,4-12), Freddie Green (gt), Eddie Jones (b), Sonny Payne (dr), Snooky Young, Thad Jones, Wendell Cully, Joe Newman (tp), Al Grey, Henry Coker, Benny Powell (tb), Marshal Royal (as,cl), Frank Wess (as,fl), Frank Foster, Billy Mitchell (ts), Charlie Fowlkes (bs), Tony Bennett (vo)

Location & Date :
NYC, Jan 3, 1959 (11)
NYC, Jan 5&6 1959 (1-10,12)

ャズ界のみならず、アメリカを代表するボーカリスト、Tonny Bennett と、アトミックバンドと呼ばれ絶好調のベイシーバンドとの共演盤。当時 Tonny Bennett は32歳、後に醸し出す大物の風格はまだなく、ベイシーバンドとの相性も最高とは言い難いものの、既に名実共に最高のビッグバンドの一つであったベイシーバンドと互角に渡り合うあたり、ありあまる才能の片鱗を見せています。ただ、せっかくの共演なのですが、ベイシー自身は Life Is A Song、Jeepers Creepers にしか参加していません。ベイシーはボーカリストの伴奏をあまり好まなかったと伝えられていますが、なかなかどうして、ベイシーが参加した2曲は他の曲よりバンドのノリがいいように感じますし、Jeepers Creepers で聴かせるベイシーのソロはお決まりのフレーズながらもやっぱりいいなあと思います。

 ベイシー抜きの演奏の中では、お祭り男 Sonny Payne (dr) が楽しそうに叩いてる様が目に浮かぶような Strike Up The Band、意外にもベイシーがほとんど録音を残していない Chicago(他に残されているのは High Voltage のみ)、リズム職人、Freddie Green (gt) によるアルペジオの歌伴が聴ける Growing Pains などなど、聴きどころは満載です。ちなみに近年の再発で付け加えられた After Supper は'50〜'60年代のベイシーを語るうえでの最重要人物の一人、Neal Hefti (arr) の作。インスト曲に歌詞をつけたものですが、なかなか味のある作品になっています。