At Newport


1. Introduction ( by John Hammond )
2. Swingin' At Newport
3. Polka Dots And Moonbeams
4. Lester Leaps In
5. Sent For You Yesterday ( And Here You Come Today )
6. Boogie Woogie ( I May Be Wrong )
7. Evenin'
8. Blee Blop Blues
9. Alright, Okay You Win
10. The Comeback
11. Roll 'Em Pete
12. Smack Dub In The Middle
13. One O'clock Jump

Personnel : Count Basie (p), Freddie Green (gt), Eddie Jones (b), Sonny Payne (dr), Reunald Jones, Thad Jones, Wendell Cully, Joe Newman (tp), Henry Coker, Benny Powell, Bill Hughes (tb), Marshal Royal, Bill Graham (as), Frank Foster, Frank Wess (ts), Charlie Fowlkes (bs), Joe Williams (vo), Lester Young, Illinois Jacquet (ts), Jo Jones (dr), Roy Eldridge (tp), Jimmy Rushing (vo)

Location & Date : Freebody Park, Newport, Jul, 7, 1957

狂的なライブを収めた Basie In London からおよそ一年後に行われた、Newport Jazz Festival の模様を収めたアルバム。最初はカーラジオで偶然演奏を耳にし、ベイシーを世に紹介した名プロデューサー、John Hammond によるメンバー一人一人のイントロダクション。ちょっと長いような気がするイントロダクションに続き、満を持してこのライブのために書き下ろされたジャンプナンバー、Swingin' At Newport からエンジン全開のプレイを聴かせてくれます。抜群の一体感を見せ、アトミックバンドと呼ばれたルーレット期がどこかクールな印象なのに対して、プレ=アトミックバンドともいえるこの時期は熱狂的なライブが多いですね。2ヶ月後に、問題児といわれたリードトランペッター、Reunald Jones が脱退することもあって波乱含みの時期だったのかも・・・とバンドの人間関係にも思いを馳せてしまいます。

このライブにはベイシーバンドの歴代OBがゲストとして名を連ねており、再会セッションという側面からも楽しめます(オリジナルアルバムは再会セッションの曲目が中心です。)。なかでもベイシーバンドの歴代メンバー中最高のスターの一人、Lester Young (ts) とベイシーバンドとの競演はこのステージが最後で、その意味でも貴重な録音といえるでしょう。実はこのアルバム、ライブ全体の半分程度の曲目しか収録されておらず、曲順も多少不自然なものとなっています。ベイシー研究の大家、Chris Sheridan の A Bio-Discography には当日演奏された全曲が記されています。それによると、Sarah Vaughan (vo) もゲストとして出演しており、Joe Williams (vo) と Teach Me Tonight をデュエットしたとされています。もし残されているのであれば是非このライブの全貌を聴いてみたいものです。