Ernie Wilkins

 Neal HeftiSammy Nestico と並んで再結成後のベイシー楽団を語る上で欠かせない重要アレンジャー。

 HeftiNestico らと異なる点は、アルトサックスプレイヤーとしてベイシー楽団に在籍した経験があることと。Neal HeftiSammy Nestico ほど数は多くないものの、ライブのなかでキラリと光る楽曲が多く、個人的には彼の作品は最もベイシー楽団の個性を生かしていたと思います。特に Peace Pipe、Sweetie Cakes などは涙モノだし、その名も Basie、Basie Power、Way Out Basie という強烈なジャンプナンバーも残しています。また、ベイシー楽団のテーマ曲、One O'clock Jump にニューベイシー期以降定番となったコーダを加えたアレンジを施したのもこの人。残念ながら 1999年に亡くなられました。合掌。



代表曲

Basie ( On The Road)
 ライブ定番曲となった怒濤のジャンプナンバー!

Basie Power ( Jazz At The Santa Monica Civic '72)
 Jimmy Forrest (ts) のソロと相まって凄まじい疾走感!!

Flute Juice ( Basie In London)
 Frank Wess (fl) のフィーチャー曲。

Good Time Blues ( Jazzfest Masters)
 ベイシーのショウケースとしてトゥッティだけ用いられることが多かったみたいです。

Peace Pipe ( Americans In Sweden Vol.2)
 ベイシーの長めのイントロから導かれるポップなテーマ。最高!

Sixteen Men Swingin' ( Basie In London)
 冒頭のシャウトでキワモノ扱いされがちですが、ソロ〜トゥッティの展開は秀逸。

Sweetie Cakes ( Count On The Coast Vol.1)
 管のソロを挟まずに、アンサンブルとベイシーのソロの対比でジワジワと盛り上げていき、満を持してのトゥッティーは感動的!!

Way Out Basie ( Basie In Europe)
 珍しいモーダルな曲。クール。


* 以下 アレンジのみ
One O'clock Jump
How High The Moon ( The Moon Is Not Green )
Perdido
etc...